ローカルのwikiが欲しい
メモや作業記録をテキストに書いて保存するケースが最近増えている。
特定のアプリケーションに依存したくないし、バックアップや変更が、どこでもいつでもしたいと言うのが大きな理由だ。
スマートフォンとの連携を考え、Google KEEPやEvernoteを利用してきたが、PCで作成・保存したり、検索したり、バックアップ等を考えると、別のものが欲しくなる。
【条件】
- Markdownが使えること
- データはテキストファイルが望ましい(DBは使いたくない)
- 将来的には、ネット経由も検討
という条件が必須。
以前は、Pukiwikiを使用していたが、やや重いのと、スマートフォンでの利用が少々扱いにくい。
また、データファイル名が文字コードを元にした形式なので、あとでデータファイルを直接扱う時に不便なんだよね。
もう少し、単純なもので探してみた。
gitを利用したwiki
シンプルだけど、最低限の条件は満たしている。
しばらくテストのために、構築して使ってみる。
https://github.com/gollum/gollum によると、rubyのWEBrickで動作するらしい。
インストール
ドキュメント通りに、進めてみる。
gemでインストールとのことだが、標準で入っていたっけ?(今回18.04に変更しているので、環境がまだ良くわかっていない)
username@u1804:~$ gem
Command 'gem' not found, but can be installed with:
sudo apt install ruby
rubyを入れろと言われてしまった。いままで当たり前のようにrubyを使っていたけど、まだ標準じゃないのね…。
username@u1804:~$ sudo -s
root@u1804:~# apt install ruby
これで、とりあえずruby関係は入ったので、gemが使えるはず。
root@u1804:~# gem install gollum
Fetching: charlock_holmes-0.7.6.gem (100%)
Building native extensions. This could take a while...
ERROR: Error installing gollum:
ERROR: Failed to build gem native extension.
current directory: /var/lib/gems/2.5.0/gems/charlock_holmes-0.7.6/ext/charlock_holmes
/usr/bin/ruby2.5 -r ./siteconf20180824-27371-14ivzor.rb extconf.rb
mkmf.rb can't find header files for ruby at /usr/lib/ruby/include/ruby.h
extconf failed, exit code 1
Gem files will remain installed in /var/lib/gems/2.5.0/gems/charlock_holmes-0.7.6 for inspection.
Results logged to /var/lib/gems/2.5.0/extensions/x86_64-linux/2.5.0/charlock_holmes-0.7.6/gem_make.out
おやおや、構築時に失敗してら…。
headerファイルがないということなので、どうやらruby-devも必要そう。
root@u1804:~# apt install ruby-dev
root@u1804:~# gem install gollum
今度は、 途中で以下のエラーが…
***************************************************************************************
*********** icu required (brew install icu4c or apt-get install libicu-dev) ***********
***************************************************************************************
*** extconf.rb failed ***
ICUはUNICODE関連のライブラリなので、必須になりますわね…。
https://qiita.com/496_/items/0664b1963c2d8bd6db5a
エラーメッセージの指示に従い、libicu-devを入れて再度ビルドする。
root@u1804:~# apt install libicu-dev
root@u1804:~# gem install gollum
これで、無事にインストール完了した。
さて、ドキュメントに従って実行してみる。
$ mkdir hoge
$ cd hoge
$ gollum .
ところが、これでは正常に動作しない。
要はgitで管理されていないといけないらしい。
$ git init
$ gollum .
これで、問題なく動作した。
ブラウザから、localhost:4567 を叩くとHome.mdの編集画面になる。
シンプルでいい感じだ。
ちなみに、携帯でも開いてみると
と、ほぼ同じ構成で表示される。
あとは、shell scriptでも書いておいて、特定のディレクトリで、gollumを起動するようにすればOK。
BASIC認証でもかけてやれば、外部でもそこそこ利用できそう。
もう少し、テスト運用してみようと思うのだった。
追記
初期インストールだと、テーブルの表示を行ってくれず、単なる文字として表示されてしまう。
# gem install github-markdown
を実行してやることで、レンダリングエンジンを、kmarkdown→github-markdownへ切り替えてくれるとのこと。
実際に、試してみると、無事にテーブルが表示されるようになった。
- https://github.com/gollum/gollum/issues/907
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