Redhatからのデータ
リプレイスのためのサーバ上のディスクデータは、吸い出すことが出来た。
今度は、このデータを元に仮想環境で動作させることになる。
前回の作業で、/bootには問題が多々あり、データ領域として利用している部分しか完全には吸い出せていない。
このディスクを展開すると、80GBかっちりありました。(これはかなり時間かかりました)
しかし、カーネルだとか、起動用のイメージなどが無いわけで、swapもない。
むむむ、どうしようか思案。
Redhat環境を構築
そこで、まずはRedhat 9を起動できる環境を作成する。
探してみると、さすがオープンソース。未だにCDイメージが配布されている。3枚構成なのですべてダウンロード。
適当なHDDサイズを可変で作成して、インストール。
何も問題なく、起動まで進む。
今度は、吸いだしたデータディスクをmountし、ここに/bootなどを作成し、インストールしたばかりのディスクから、コピーする。
この吸い出したディスクからブートしてやれば、今まで通り動くのでは?という発想。
ただし、swapはパーティションを切り直す必要があるので、それはしたくない。
ということで、可変で新規に作成したDiskのswap領域だけは、そのまま利用することにする。
つまり、こんな感じ。
hda1・・・/boot
hda2・・・/swap
hda3・・・/
hdb1・・・旧サーバの/(/boot以外)
だったのを、
hda1・・・使用せず
hda2・・・swap
hda3・・・使用せず
hdb1・・・/
この状態で、ブートイメージはパーティションにせず、hdb1内にコピーした/bootを利用する。
この設定をgrubを利用して設定する。
実際にmountして、ディレクトリを確認すると、ちゃんと見えているのに、起動すると、思い通りにならず、使用しないはずの領域を利用して、起動してしまう。
調べてみると、/etc/fstabの内容がこんな風になっている(デフォルト)
LABEL=/ / ext3 default 1 1
LABEL=/boot /boot ext3 default 1 2
これは、ドライブ構成が変わっても、記述を変えなくても良いようになっているわけだが、LABELを使用しなければ、/dev/xxxと記述すべき所。
分かりました!!
最初に作ったパーティションにラベルが設定されているのが、原因ですな。
# e2label /dev/hda1 ""
# e2label /dev/hda3 ""
として、LABELを削除する。
これで、再起動すると、grubの設定通り起動してくれるようになった。
fstabを書き直すのもありだけど、実際と異なるLABELが残っているのは気持ち悪いので、良しとしよう。
ネットワークが認識しない
起動して動いたなと思ったら、NICが動いていない。
ifconfigで確認するも、eth0自体無い。
dmesgやsyslogを見ると、どうやらモジュールが読み込めていない。
modprobeしても、ダメだと言われる。
よく調べたら、古いサーバのboot内はvmlinuz-2.4.20-8/initrd-2.4.20-8.imgを利用しているのだけれど、moduleは20-6の物しか置いていない。
どうやら、前の担当者はkernelのみ新しいものに置換えたらしい。
でもって、環境が変わってNICが異なるため、モジュールを読み込もうとするけれど、kernelのバージョンと合わないため、読み込めないらしい。
ということで、さっきインストールしたばかりのディスクで立ち上げ、/lib/modules/以下に2.4.20-8フォルダをコピーする。
再度、ディスクの設定をして、起動する。
# modprobe e1000
OK無事に、NICを認識した。
ifconfigでupして見る。DHCPからIPを拾ってきている。
あとは、サーバの時と同じIPを固定で割り振り、起動時にeth0がupするように、設定しなおして完了。
はぁ、書くとすんなり行ったように見えるかもしれないけれど、結構泥沼にハマった感じで、苦戦しました。
見えるはずのものが見えないとか、動くはずのものが動かないとか…。
最近、こんな泥臭い作業をあまりしていないので、疲労しましたゎ。
実質3時間ほど、設定だけにかかりました。トホホ。
でも、思い通りに動いた時は、「やった!」と声を出してしまいましたが…。
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