MacとiPadならSidecarなんだけど…
今回はAndroidタブなので、良い方法がないか調査とテストを隈無く実施…。(めちゃくちゃ苦戦した…)
目的は、ノートPC(Ubuntu)+タブレット & MacBook Pro+タブレットで、タブレットをサブディスプレイとして利用できるようにする。
Ubuntuの場合は、RDP接続で可能と書かれているんだけど、Xorgでもwaylandでも動作しない。
そもそも、VIRTUAL1という仮想ディスプレイが接続時に見えるというのだが、存在すらしない。
そこで、自前で作ってしまえばいけるんじゃ?と思って作業する。
http://kapper1224.sblo.jp/article/189032259.html
ここを参考に、仮想ディスプレイを作成する。
$ sudo nano /usr/share/X11/xorg.conf.d/30-virtscreen.conf
でもって、以下の内容を記述。
Section "Device"
Identifier "intelgpu0"
Driver "intel"
EndSection
一旦、ここで再起動が必要。
すると、VIRTUAL1が作成される。
$ xrandr
Screen 0: minimum 8 x 8, current 1920 x 1080, maximum 32767 x 32767
eDP1 connected primary 1920x1080+0+0 (normal left inverted right x axis y axis) 290mm x 170mm
1920x1080 60.02*+ 59.93 48.02
1680x1050 59.88
1400x1050 59.98
1600x900 60.00 59.95 59.82
1280x1024 60.02
1400x900 59.96 59.88
1280x960 60.00
1368x768 60.00 59.88 59.85
1280x800 59.81 59.91
1280x720 59.86 60.00 59.74
1024x768 60.00
1024x576 60.00 59.90 59.82
960x540 60.00 59.63 59.82
800x600 60.32 56.25
864x486 60.00 59.92 59.57
640x480 59.94
720x405 59.51 60.00 58.99
640x360 59.84 59.32 60.00
DP1 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
DP2 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
HDMI1 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
HDMI2 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
VIRTUAL1 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
タブレットの解像度に合わせて、出力モードを設定する。
$ gtf 2000 1200 60
# 2000x1200 @ 60.00 Hz (GTF) hsync: 74.52 kHz; pclk: 201.50 MHz
Modeline "2000x1200_60.00" 201.50 2000 2136 2352 2704 1200 1201 1204 1242 -HSync +Vsync
$ xrandr --newmode "2000x1200_60.00" 201.50 2000 2136 2352 2704 1200 1201 1204 1242 -HSync +Vsync
$ xrandr --addmode VIRTUAL1 2000x1200_60.00
以前は、cvtを使ったようだけど、今はgtfの方がパラメータを変更せずにそのまま--newmodeに使用できるので、便利。
これで、VIRTUAL1に2000x1200ピクセルの設定が完了。
この時点で、ディスプレイの設定を見ると、2画面存在することになっている。
xrandr のオプションは、再起動すると消えるから、スクリプトに書いておくと便利。
【extend_display.sh】
#!/usr/bin/bash
xrandr --newmode "2000x1200_60.00" 201.50 2000 2136 2352 2704 1200 1201 1204 1242 -HSync +Vsync
xrandr --addmode VIRTUAL1 2000x1200_60.00
こいつを、PATHの通った場所において実行権限をつけておく。
サブディスプレイを使うときに実行すればOK
こんな感じで、認識される。
さて、今度はこの仮想ディスプレイをタブレットに表示させればOK。
(使わないときはミラーにしておけば、ウィンドウが迷子になったりしないので安心かも)
Deskreenが速くて素晴らしい
ここからダウンロードしてインストール。
AppImage版なら落として実行権限を付加して実行するだけ。
MacもWindowsも対応しているので、当初の目的のMac+タブレットでも動作可能。
Open Sourceなので、何ならコードを変更するのもありというのが素晴らしい。
まぁ、目的は利用なので実行イメージでOK。
起動すると、QRコードを表示するので、タブレットでQRコードを読み込むか、URLをブラウザに打ち込めば反応する。
「許可」を選択し、見せたいディスプレイもしくはウインドウを選択すれば、タブレット側に表示されるようになる。
タブレットではブラウザ上に表示される仕組みなんだけど、全画面表示にすれば完全にサブディスプレイとして動作する。
動画を撮ってみた。
動画は初なので、うまく見えるか少し心配。
ラグもほとんど感じない程度のレベルで使い勝手も良い。
WindowsやMacはどうするか?
Ubuntuはこれで何も問題なく動作させることができた。
タブレットの費用だけでOK
WindowsやMacの場合は、ダミープラグが必要と思われる。
(Windowsにもその手のソフトがあるかもしれないけど、よく知らないので…)
挿せば、サブディスプレイと認識するので、あとはDeskreenでタブレットに表示すればOK。
今回は、Type-C版のダミープラグを見つけたので、入手してテストした。
2個セットで2200円程度のものを購入。
MacBookProに挿して動作確認。
Ubuntuノート(Thinkpad x390)もType-Cでの映像出力(video-out)対応なので試してみたが、問題なく動作する。
使うときに挿して、(仮想の)ディスプレイを認識したら、タブレットに表示してやればうまくいく。
ただ、ダミープラグの場合問題点が1つあって、最大の解像度が1920x1200までしか設定できない(HDMI1.2の仕様)ことくらいかな…。
まぁ、今回のタブレットは2000x1200なので、問題ないレベルですけど…。
4Kのタブレットとかだと少々残念かもしれない(そんなタブレットあるのかな?)
ということで、重い液晶ディスプレイを持ち運ばなくても、タブレット1枚あればサブディスプレイ化できるので、良い感じです。
type-cのダミープラグは1個1000円強、HDMIのダミープラグだと700円位で入手できるので、持っていると何かと便利かな…。
この方法なら、自前のタブレットでなくてもブラウザさえ使えればOKなので、他人のタブレットを一時的に借りるの手もあるね。
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