ただ動けばいいという訳ではない
今回、関わった案件は、まだ終わってはいない。けれども、この辺りでじっくり、どんな状況なのかをまとめておきたいと思う。
- パソコンに詳しいという人間が職場に存在していた。
- 自分の業務を持ちながら、管理を任されるようになった。
- PCが増え、インターネットを使いたいという要望が増えてきて接続。
- ファイル共有もNASを使うといいらしい、ということで導入。
- プリンタは共有で使っていた。Xeroxがコピー複合機をネットワークに接続。
- ノートPCが増えてきたので、無線LANルータを導入。
環境的には、こんな変化。どこでも起こりうる状況だし、あぁ、確かにうちも・・・と思える部分がいくつもあるかもしれない。
人的な問題
問題だったのは、この管理者の取った行動(対応)あるのかもしれない。
これだけ管理者としてPCの管理を任されると、管理者=自分。管理者=特権を持っている。自分=特権を持っている。と勘違いをしてしまったことにある。
自分の使いやすい設定が、優先され、組織のネットワークを如何に活用するかという観点が、随分抜け落ちているように感じられる。
それは、各PCの設定を見ても明らかだ。
例えば、職場のPCにiTunesが入っていて、iphoneなど携帯をつないだり音楽を管理している。個人のPCなら何も問題ないし、業務で使うような指示が出ていれば、それも問題ない。
自由に使える権限があるからと言って、会社の資産を自分のものと同一視して利用しているのは、管理者として不適格と言わざるを得ない。
NASを導入したのは良いとしても、ネットワークドライブとして接続するのに、PCによってドライブレターがまちまち・・・。そんな使い方あるんだろうか・・・。
IPは基本的にはDHCPで振っているのだけれども、固定IPのものも数台ある。しかも固定にする必要性がないものもある。プリンタのIPは跳び跳びで管理されていない。
自分が設定するのだが、その時々で思い思いの計画性のない設定方針が、問題をさらにややこしくしている。
結局、統一的に管理するという姿勢が存在しておらず、台数が増えるに連れて個人で管理する範疇を超えてしまったわけだ。といってもたかが40台程度なので、本当であればどんな方法であっても管理可能な数なのだが、文書等が残っていないのが、引継ぎや設定変更を難解にしている。
解決方法は簡単
ここまで、管理方法を把握できれば、作業的には簡単。
まずは、全体としてどう管理するのか。何を管理するのかを明確にする。
もちろん、顧客の要望も参考に、こちらの経験を紹介しながら折り合いをつける。
マシンの不具合は、最低限チェックし、どのPCでもほぼ同じように操作できるように持っていくしかない。これは、時間も考える必要がある。
なにせ、OSはWindows7からVista,XPと混在してるし、ProとHomeも混在。一度に入れ替えるのが楽だけど、予算的には難しいので、半年から1年で、何台。2年後までに何台と計画を立てて予算を確保してもらうしかない。
そして、仕事で用いるために用意されているPCであるという事を明確にし、情報漏えいと不正な利用の仕方を防ぎつつ、極力利便性を下げない設定に持ち込むしかない。
こちらも、一朝一夕には成らないので、少しずつ時間をかけて、教育と練習を行う必要がある。
言うは易しいが、実行するとなると結構気合が必要だなぁ・・・と思えてきたw
よくよく考えてみたら、以前自分が構築した、職場のネットワークも、初めはこんなんだったゎって思いだした。
やっぱり、どこも同じようなことでつまずくんだな・・・。
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